小野川直樹
事物に想いや願いを込める行為。古来から育まれてきたその様な、目に見えない不思議な感覚を制作の手掛かりとして、自身の幼い頃に親しんできた折り紙、その中でも過去から今の日本人へと伝承されてきた折り鶴をその象徴として作品に落とし込む。遠い昔からの想いをいま、現代の手によって息を吹きかえす作品が、観るものとの対話を通し心を揺さぶる「なにか」が生まれることを信じて。