草の水と都市の水

村山修二郎

村山修二郎

美術家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了・博士(美術)。京都造形芸術大学こども芸術学科教員。植物(花・葉・実・枝)を手で直接紙や壁に擦り付けて描く「緑画(りょくが/村山が考えた造語)」手法を考案、唯一無二の絵画技法として形式化し、2008年から様々な地域で地に同化するように制作発表している。その他、街中の植物を介した社会地域活動の主催、植物と学びとして各地の小学校などで断続的に自然をキーワードに五感を使ったワークショップを行い、こどもと自然を創造し共有するプロジェクトを継続して展開中。
作品コンセプト:
2015年の暑い夏の日、東京都心を歩いた、人間が豊かに生きられる場所ではないと感じた。草木や水を見ることが出来ない。土の上も歩くことが出来ない。都市熱とでも言うのか歩くことさえ危険を感じた。自然を感じ得ない東京都心の廃墟ビルの中で、路地や空き地に自生する限られた生命である雑草を用い、「緑画」手法(村山が考案の、手で生の植物を壁や紙などに擦り付けて描く絵画技法。)で絵を描く。また、身近な雑草から草木を思い茅の輪をつくり草木塔を配し、静かに生命と豊かな場の在り方を問い発信する。

会場
長島ビル1F、長島ビルRF
住所
神田錦町2-2
営業時間
12:00-19:00 土日祝11:00-20:00
定休日
火曜日

とじる